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展覧会名

第18回三井不動産商業マネジメント・オフィース・エクスビション
The 18th Mitsui Fudosan Retail Management Office Exhibition

開催期間

2019年10月26日(土)ー 2020年5月15日(金)

一般の方々の鑑賞はフリートークの時にご覧ください。
2019年12月13日(金) 開催時間:18:15-19:30 (市川 真也・下 美久・阿片 陽介 )
2020年2月21日(金) 開催時間:18:15-19:30 (遠山 香苗・東 志織・千葉鉄也)

主催

三井不動産商業マネジメント株式会社

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目的

企業における芸術文化の育成と社会貢献活動を目的とする。
アートのクリエイティビリティーを感受し、会社内及び社員への文化普及活動として開催する。
7室のオフィースをギャラリーとして活用の場を広げる。
現役の美術大学生及び若手アーティストの作品の発表の場を提供する。

企画趣旨

企業における文化の育成と社会貢献の一環として浜町センタービル12階のオフィースを
アーティストに提供することで、企業文化と地域社会における芸術文化の発展に寄与する。
21世紀型グローバル企業を目指し、文化創造の枠を超えて 地域と共に「社会に豊かさと潤
いを」実現する、三井不動産グループの企業理念に合致するものです。

キュレーター:

上田雄三(キュレーター)
運 営: 有)キュウコンセプト/ギャラリーQ

Exhibition Archives
Art Works



Room1
奥山 庸子 Okuyama Yoko


expression
木版画
71×98cm
2017

 


ステートメント:
表現するということは他に「干渉する」ということであり言葉での
表現は人間に対して行うものである。
そしてそれは不特定多数の人間に対して行われる。
『繰り返し呼びかけます』の吹き出しの意味について、私は版画の複数性が
作家の立場からすると、「鑑賞する」側に反復して刷る行為を表出している
ように思えたのだ。
 この作品では吹き出しのある人物は漫画的手法で制作し、それを注視する
ギャラリーは絵画的手法で制作した。
吹き出しの文字は、風化した看板を撮影し、使用した。
それは、版画は印刷の一種であり、印刷とは情報を物体にすることにより印
刷物は他の物体の干渉を受けていると考えたからだ。
本来情報として質量を伴わないはずの文字や版画作品が、物体として存在し
続けることにより他の物体の干渉を受け、変化する。
それはある種の暴力なのではないだろうか。


Okuyama Yoko CV

1985 青森県生まれ
2008 日本大学藝術学部美術学科絵画コース版画専攻卒業

 

Room 2
下 美久 Shimohama Miku

夏の幻 (左)
油彩、カンバス
53×53cm
2019

遠くへ(右)
油彩、カンバス
60.6×60.6cm
2019


  ステートメント:

私にとって絵を描くことは、精神的な解放と心の浄化という感情表現です。
抽象画を描く時にも鹿児島で育った自然の環境の記憶、海・山・樹木・岩・砂が
描かれている。

海は浄化を意味し、山々や樹木はエネルギーとなって、岩は心の深部、砂は心の
リズムを表している。

普段、心を閉ざしていたものが光り輝いている。精神性への祈り、宇宙や神への
魂の問いかけなのだ。

訪れる多くの人たちに自然からの輝き、エネルギーを描くことができたらと願う。

 

Shimohama Miku CV

1978 鹿児島県生まれ
2015 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業


Room 3
東 志織   Azuma Shiori  


コロナ(左)
岩絵具、パステル、アートクロス
60.6×72.7cm
2019

うかぶ(右)
岩絵具、パステル、雲肌麻紙
80.3×80.3cm
2019



  ステートメント:

本当は見たことのない場所でも、どこへでも行ける。どこへでも行ってしまう。
そんな時間がある。

当たり前のように目にしているものは、本当に当たり前なのか。
目の前にあるものは、本当にあるのか。
見えないものは、本当にないのか。
見えているものがすべてなのか。

絵具を載せるたび、こうでもないああでもないと記憶を辿っていく。
きっとどこかにあり、きっとどこかで見たもの、きっと誰かが見ているもの。

私は絵を描くことで、さがしものをしているのかもしれない。


Azuma Shiori CV

1997 東京都生まれ
2019 女子美術大学芸術学部美術学科日本画専攻4年在籍



Room 4
遠山 香苗 Toyama Kanae


24/10/19(左)
アクリル、カンバス 
60.6×72.7m
2019

22/10/19(左)
アクリル、カンバス 
60.6×72.7m
2019


ステートメント:
絵具をたっぷり含ませた刷毛で、ひと刷け、ひと刷け、ストロークを描いていく。
私の制作は、私の身体や感覚を尺度に、未知なる風景の成立を試みる「実験」
と言ってもいいかもしれない。

かつて住んだ南仏ニースの地は、来る日も来る日も雲ひとつない快晴の日が続き、
太陽の光を受けて光る海や、ネイプルスイエローの旧市街の街並みは、まるで看
板絵のように平らに見える。
石畳の路面とどこまでも碧い空に挟まれて、自分の立っている居場所が分からな
くなる。わたしの体は宙に浮き、見知らぬ世界へと誘われるのだ。
そんな感覚を絵にしてみたいと思った。
目を細めたくなるような眩しい光が心の底にしみ入る。
たゆたう風も光に踊らされるのだ。
感覚と精神を紡ぎ、人々を希望の彼方へ導こう。
不可視なものの重なり。
深度と浮遊性。



Toyama Kanae CV

  北海道生まれ  
1981 女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業
1983 多摩美術大学大学院美術研究科修了

Room 5
奥山 庸子  Okuyama Yoko

 

march or fly(左)
木版画
58.5x 88.5cm
2019

fly or swim(右)
木版画
58.5x 88.5cm
2018


ステートメント:
空を飛び回るトンボとなった。

アリにはかつて羽が生えていて空を飛ぶことができた。
それが地中で生活し、地を行軍して餌を求める。

少女はそんなかつての昆虫の様子を服装で表している。
水着は水を泳ぐための服でジャンプスーツは空を飛ぶための服である。
それぞれがしている格好は、その環境で生きやすいようにできてはいるが、
それを纏う者の本質は変わらないはずである。



Okuyama Yoko CV

1985 青森県生まれ
2008 日本大学藝術学部美術学科絵画コース版画専攻卒業

Room 6
千葉 鉄也 Chiba Tetsuya


エメラルドとして (左)
油彩、カンバス
72.7x 72.7cm
2019

アメジストとして(右)
油彩、カンバス
72.7x 72.7cm
2019


ステートメント:
私の作品は矛盾に満ちている、と思う。例えば、具象でありながら抽象である、
という点なども。宝石をテーマとした現在の作品においては、宝石っぽさという
リアリティーも大切にしたいし、同時に抽象絵画的な絵具の生々しさも大切にし
たい。
そのギャップは大きければ大きい程良い、と思っている。
ギャップへの対応策として、単に「中庸を取る」という思考は、とてもつまらない。
この事は一旦絵画から離れ、自己と他者の関係性に置き換えても良い。
そのギャップは私を非常に消耗させるが、それが不思議なバランスを保ち、
決してバラバラにはならないという状況が創り出せた時、私は美しいと感じる。
絵画でも人間関係でも。


CHIBA TETSUYA CV

1967 神奈川県生まれ

Room 7
市川 真也 Ichikawa Shinya


Life style music(左)
アクリル、カンバス
45.5x53cm
2019

Make Me Like You(右)
アクリル、カンバス
112x145.5cm
2019


  ステートメント:

多くの人物画がある中、どこにでもいそうな男の子をテーマとした作品は
どのくらい存在するのか。
男性像に対するイメージの一つには、男らしさや力強さといった男性性を強調
したステレオタイプな印象が挙げられます。
男性性の強調だけではない、様々なバリエーションを持った人物をつくること
を目標にしています。
実際に街を歩く男の子に目を移すと、あどけなさやかわいさを始めとした様々
なタイプの人物がいます。
絵の中の人物から距離を感じさせることなく、鑑賞者に寄り添うような、身近
に存在するかのような雰囲気を出すことを一つの目標にしています。


Ichikawa Shinya CV

1987 山梨県生まれ
2010 山梨大学教育人間科学部生涯学習課程芸術運営コース卒業
2012 山梨大学大学院教育学研究科修士課程教科教育専攻芸術文化コース修了

 

 

Lobby
遠山 香苗  Toyama Kanae

13/07/17
アクリル、カンバス
162x194cm
2017













ステートメント:
絵具をたっぷり含ませた刷毛で、ひと刷け、ひと刷け、ストロークを描いていく。
私の制作は、私の身体や感覚を尺度に、未知なる風景の成立を試みる「実験」
と言ってもいいかもしれない。

かつて住んだ南仏ニースの地は、来る日も来る日も雲ひとつない快晴の日が続き、
太陽の光を受けて光る海や、ネイプルスイエローの旧市街の街並みは、まるで看
板絵のように平らに見える。
石畳の路面とどこまでも碧い空に挟まれて、自分の立っている居場所が分からな
くなる。わたしの体は宙に浮き、見知らぬ世界へと誘われるのだ。
そんな感覚を絵にしてみたいと思った。
目を細めたくなるような眩しい光が心の底にしみ入る。
たゆたう風も光に踊らされるのだ。
感覚と精神を紡ぎ、人々を希望の彼方へ導こう。
不可視なものの重なり。
深度と浮遊性。



Toyama Kanae CV

  北海道生まれ  
1981 女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業
1983 多摩美術大学大学院美術研究科修了

Lobby
阿片 陽介  Agata Yosuke



めたも 七

48×48×90cm
2019












ステートメント:
粘土を使って何もないところから形を作り出す。
その様は木が育ち、枝を払い、接ぎ木して形を成していくようだ。
ものを作ることは、作る以前と以後とで世界が変わることだと思う。
それは私の中の変化でしかないかもしれない。
しかしそれは自分の居場所を作って生きるという、姿勢を示すことでもある。



Agata Yosuke CV

1987 神奈川県生まれ
2010 多摩美術大学美術学部工芸学科陶専攻卒業
2019 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻総合造形領域修了
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