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Exhibition Archives 2021

李 晶玉 -「記号の国」
RI JONGOK - " L’EMPIRE DES SIGNES

2021年5月17日(月)- 5月22日(土) 土曜日 17:00まで

Olympia 2020
墨,アクリル,デジタルプリント,パネル,紙
220×360×4cm 2019
VOCA展2020 -出品作品
VOCA奨励賞

VOCA展2020 - ホームページ
背景
紙、鉛筆、墨、アクリル、パネル
90×142.5p
2021
Artist Statement

 「記号の国」はフランスの哲学者ロラン・バルトの著書
「『表徴 の帝国/記号の国』」から引用している。
今回の展示は新作を含めた 5、 6点からの構成になるが、出品作
では、例えば富士山や白頭山や漢拏(ハルラ)山、スーツとチョ
ゴリと着物、防護服、日の丸、天池(チョンジ)、北斎を彷彿と
させるような波の線描による海の絵など、強い象徴性を持ったモ
チーフを使って作品を構成している。国家や性や民族といった属
性と個人の関係についての思考の一環としての作品たちである。
個人はどのように、どこまで自由であり得るのか考えている。
在日朝鮮人三世、もしくは女性、もしくは平成生まれという世代、
それらに回収されない思考や認知は可能であるか。その枠組みを
構成している不自由と人間を擦り合わせて摩擦を起こしてみる。
この不自由はとても魅力的なモチーフである。

そしてこの『表徴の帝国/記号の国』は、2020年の作品
「Olympia2020」の構想中から意識しているテキストである。
本書の「中心-都市 空虚の中心」において、バルトは皇居とい
う《空虚な中心》を持つ東京についてこう記している。
「 …この首都は、城壁と壕水と屋根と樹木との不透明な環の
まわりに造られているのだが、 しかしその中心そのものは、
何らかの力を放射するためにそこにあるのではなく、都市の
いっさいの動きに空虚な中心点を与えて、動きの循環に永久
の迂回を強制するために、そこにあるのである。 このように
して、空虚な主体に沿って、非現実的で想像的な世界が迂回し
てはまた方向を変えながら、循環しつつ広がっているのである。」

在日朝鮮人三世の視点からは、国家や民族という属性はすでに
形骸化している。それは共同体や教育の中で人間が形成される
近代以降の世界で、在日に限った話ではない。 空虚な主体を
中心に循環するシステムを与えられて活発に動く様、《空虚な
中心》という言葉は、 東洋-西洋の対比による都市論を超えて、
様々な事象への示唆に富むように感じ、本展を構想する上でい
くつかの言葉を援用した。 (李晶玉)

Artist Profile
Ri Jong Ok
1991 東京都生まれ
2018 朝鮮大学校研究総合研究科美術専攻課程修了
個展
2018 「神話#1 」eitoeiko、東京
2021 ギャラリーQ、東京
グループ展
2015 「武蔵美X朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」武蔵野美術大学、朝鮮大学校、東京
2016 「在日・現在・美術II」eitoeiko、東京
「現在戦争画展」TAVgallery、東京
2017 「第6回都美セレクション展『境界を跨ぐと、』」東京都美術館ギャラリーC、東京
2018 「京畿千年記念特別展『コリアン・ディアスポラ 離散を超えて』」京畿道美術館、京畿安山市、韓国
2019 「3331 ART FAIR 2019」3331 Arts Chiyoda、東京
2020 「VOCA展2020 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」上野の森美術館
「桜を見る会 」eitoeiko、東京
2021 「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989−2019」京都市京セラ美術館、京都